会頭挨拶

会頭あいさつ

第13回日本食育学会学術大会の開催にあたって

 この度、第13回日本食育学会学術大会を 2025年6月14日(土)、15日(日)の2日間にわたり、東京栄養食糧専門学校(東京都世田谷区)にて開催させていただくこととなりました。本学会役員並びに会員をはじめとした関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
本学会は、食育基本法制定と同時に設立され、食育に関する基礎的ならびに実践的研究を推進し、食料の生産と消費、食生活改善、疾病予防、食文化の継承、食品の安全性確保と消費者の理解を高めるための食育活動の展開を図り、国民に正しい食生活を示して、わが国の食環境の整備と向上に資することを目的としており、学際的な連携と産官学共同の研究および啓発活動を特徴としています。

東京栄養食糧専門学校での開催は、初めてとなります。本校は、渋沢栄一子爵、農林・内務・文部・陸海軍各省庁、農学博士等の肝いりで大正14(1925)年に創設された「糧友会」を母体とし、「国民に対する食糧・栄養の指導者の養成」を目的に 昭和14(1939)年設立された伝統校です。開学当時から鈴木梅太郎博士など著名な先生方が教鞭をとり、優れた人材を輩出してまいりました。その諸先輩方に支えられ、栄養士・管理栄養士などの養成、食育活動など様々な取り組みを行っております。
第 13 回日本食育学会学術大会では、食育には学際的な連携と産官学共同がかかせないことをふまえ、食育を継続・拡大・定着するためにはみんなで楽しくわくわく行うことが重要と考え「わくわく食べよう with 食育」をテーマと致しました。
大会第1日目の午前は、ランチョンセミナー(キユーピー株式会社協賛)・「野菜摂取の現状と継続的摂取への取り組み:動機づけと習慣化のヒント」を友寄博子氏(熊本県立大学教授)に、午後は会頭講演「学校の宝物『学校給食』-わくわく食育と食品成分表-」、シンポジウム「栄養教諭等の企業・生産者・地域と連携した食育実践事例とお困りごと」を座長に田中延子氏(株式会社オフィス田中 代表取締役)、基調講演「地域とともにつくるこれからの食育」を堂脇義音 氏(農林水産省 消費・安全局消費者行政・食育課課長補佐(食育総括))、シンポジストを堂脇義音氏、松本恭子氏 (東久留米市立第九小学校 主任栄養教諭)、濱松章洋氏 (調布市立杉森小学校 校長)、小林雄三氏 (一般社団法人和食文化国民会議 常務理事)に、特別講演・市民公開講座「多職種と連携して行う食育」を中村丁次氏(日本栄養士会代表理事 会長、神奈川県立保健福祉大学 名誉学長)に.夕方には、学術交流会を開催します。第2日目には、口頭発表・ポスター発表を行います。その他、両日に渡り学術相談会、後援企業展示など様々な企画をご用意しております。

ご参加される皆様にとって有意義な時間となり、食育の在り方について考える機会となれば幸いです。本学術大会実行委員会一同、尽力いたしますのでどうぞ、わくわくする時間をお過ごしください。

第13回日本食育学会学術大会
会頭 渡邊 智子
(東京栄養食糧専門学校 校長)

 

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